イベントレポート - 2019.09.24

YAKITORI KISYU プロジェクト

世界に発信される 2つの「JAPAN」

YAKITORI × KISYU(漆器)

やきとり食文化の、新たな演出を図るプロジェクト

世界最大のやきとりの祭典、やきとリンピック。
2017年にはイタリア、フィレンツェでの海外開催を実現し、
やきとり食文化の海外発信に大きな役割を担っています。
「和食」が世界的な関心を集める時流にあって、
「やきとり」は日本の食文化の心を体現するものとして、
その価値が改めて再評価され始めています。
この度、日本有数の漆器文化・紀州漆器の産地である和歌山県海南市は、
全国やきとり連絡協議会と協働し、
第13回全国やきとリンピックを開催することとなりました。

第13回「全国やきとリンピック® in 海南」


「JAPAN」の代名詞でもある「漆(漆器)」の地を舞台に、
やきとり食文化の国内外への発信に取り組むこととなりました。
世界で注目を集める、2つの「JAPAN」のコラボレーションによって、
新たな食×伝統工芸文化の可能性を拓いていきます。

 

気鋭の若手漆器職人・プロダクトデザイナーによる

プレミアムやきとり漆器のプロダクト開発・発表披露

 
第13回全国やきとリンピック開催を記念して、紀州漆器組合青年部は、
やきとりに特化した専用の漆器皿を開発。
プレミアムやきとり漆器として、大会当日に駅構内で特別展示される他、
全国やきとり連絡協議会加盟店舗などで利用されていく予定です。
制作にあたるのは、
多彩なコラボレーションで活躍する若手漆器職人と、
伝統工芸をモチーフにデザインワークを行うプロダクトデザイナーの
コラボレーションによって、やきとり食文化の新たな演出を目指します。

 

プロジェクトメンバー

島 圭佑  KEISUKE  SHIMA

 
1989年和歌山県海南市の漆器屋に生まれる。 石川県挽物轆轤技術研修所にて轆轤挽きを学ぶ。在学中、工房なかじまにて中嶋虎男先生に師事。中嶋先生の下で轆轤技術を磨き、木地師の道に入る。 和歌山県に帰郷後、株式会社島安汎工芸製作所に入社。 現在、石川県で学んだ轆轤挽きの技術を活かした商品の開発・製作に携わる。
https://www.uruwashi-urushi.com/

山家優一  YUICHI YAMAGA

 
1987年和歌山県海南市生まれ。 大学卒業後、包装資材会社を経て、電設会社のミャンマー現地駐在へ。三年間電気や水道のない村への電化事業(県とJICAとの三社事業)や企業CSR案件を担当。帰国後山家漆器店に入社(2016年)。翌年ミャンマー時代の案件を業務委託をするため2017年1月株式会社やまが設立。 現在、山家漆器店にて営業・EC・仕入れ担当、株式会社やまが代表取締役、KISHU+LLPにて国内営業・海外営業・広報に従事。
https://www.prinmail.com/shop/
 

田口裕介 YUSUKE TAGUCHI

 
商品・プロダクトデザイナー。テーブルウェアからファッション小物など、商品に関わる、つくる・伝える・売る、グラフィックや空間も含めた幅広い分野をデザイン。
香川県生まれ。東京藝術大学デザイン科卒業後、インテリア雑貨店運営会社にてデザイン、バイヤー、和雑貨ブランドマネージャーを経験。その後、イタリア(COVO社、Denis Guidone Design Studio)にてアシスタントデザイナーを務め、独立。旅をするように人や土地と出会い、仕事をしたい。デザインを通じて毎日にたくさんのアイディアを届けたい。そんな想いを胸に日々創作活動をしている。www.tagutagujp.com
 

菅野尚子  NAOKO KANNO

 
フードコーディネーター/惣菜管理士/郷土料理研究家

食品商社にて商品企画開発の勤務後、渡仏。ル・コルドンブルー パリ校でフランス料理や菓子を、フランス人家庭に滞在しつつ郷土料理や家庭料理を学ぶ。フード専門スタジオ、雑誌編集プロダクションにて勤務後独立。企業向けの商品企画開発や広告、パッケージ等のフードスタイリングやレシピ提案を得意とする。大手宅配会社の冠ページで8年間、毎週レシピを発信、累計掲載レシピは1000点以上となる。「寺子屋料理教室」を起点に、お台所(ODAIDOKORO)から発信する行事食、郷土料理、日本食材を次世代や海外に伝えたいとの想いで活動中。https://profile.ameba.jp/ameba/naokan313



企画

紀州漆器組合青年部 全国やきとり連絡協議会

 プロデュース

山家優一(山家漆器店) 菅野尚子

プロダクト開発

島圭佑(島安汎工芸製作所)田口裕介(YUSUKE TAGUCHI DESIGN)

     協力 海南市役所 紀州漆器組合 やきとりひびき





 
PRODUCT NAME : 「道 / MICHI PLATE」

 

コセンプト

やきとりと紀州漆器が歩む伝統と革新の2本の「道」を、
紀州漆器の特徴である「根来塗り」で際立てた溝によって表現しています。

 

やきとりの美味しさのために

溝によって油やタレを切ることによって、やきとり本来の美味しさを損なわない
工夫となっています。また、紀州漆器が率先して取り入れてきた技法によって、
自然の風合い、気品を演出する漆と木目の塗り分けを施しています。

 



2つのJAPANの出会いと軌跡 ープロジェクトの発端

 
2017年の12月。
在ルクセンブルグ 日本大使公邸に飾られ、ヨーロッパ各国の大使や文化人
にお披露目された雛人形がありました。川越の老舗人形店がデザインしたその雛人形を演出したのが、海南生まれの紀州漆器の台屏風だったのです。精緻な技巧とその美しい佇まいは、審美眼を持つ各国大使の方々の心を捉えて離さないものとなりました。

 
 
 
ことの始まりは、初の海外大会となったイタリア・フィレンツェでの「やきとリンピック」。海外PRを計画していた紀州漆器組合は、その開催情報を耳にすると全国やきとり連絡協議会(全や連)にコンタクトをとり、フィレンツェ大会へ共同参加を打診。紀州漆器の欧州進出への可能性を探るために、会場での漆器展示や蒔絵体験などのプログラムを実施し、想像以上の反響を得ることとなりました。

 
 
 
上記したルクセンブルグ の雛人形のエピソードも、全国に多様なネットワークを形成する全や連との縁から実現されたのだったのです。

 
このフィレンツェ大会の際に、イタリア最古の国立調理学校の関係者から発せられた一つの質問が、やきとりと漆器のコラボレーションを生み出す契機となったのでした。

「やきとりの味・技術には目を見張るものがあるが、
日本でやきとりは、どのよう盛り付け・器が用いられるのですか?」

近年、和食への関心の高まりと共に、海外でやきとりが大いに評価される中で、更なるやきとり食文化の進化洗練のための、貴重なヒントがそこにはあったのです。和食界においては「盛り付け・器も調理の基本要素」と言われています。

かつて「JAPAN」と呼ばれた漆器をもってして、
新たな「JAPAN」と評価され始めたやきとりを演出(盛り付け)する。
こうして、紀州漆器組合と全や連の思いが一つとなりました。

やきとりと漆器の新たなコラボレーションとして、
本資料に記載された若手作家たちによる「やきとり漆器」開発。
そしてその漆器を用いた、新たなやきとりテーブルコーディネートへの挑戦。
その記念すべきお披露目舞台となる、第13回全国やきとリンピック in 海南。

関西国際空港に近接し、
令和グローバル時代における日本文化の主要玄関口となる海南で、
「紀州ブランド」が世界ブランドへと成長していく第1幕が始まります。
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