イベントレポート - 2018.11.15

10/25 やきスタ実演ライブVol.5 北海道美唄市「やきとり たつみ」焼き師・藤本和巳さん、ライブレポート!

<10月25日 やきスタライブ たつみ・藤本さん>

10月25日、やきとりスタジアム東京にて、7大ご当地やきとり・北海道美唄市の銘店「やきとり たつみ」の焼き師・藤本和己さんの実演ライブが開催されました。

その様子を写真とともにレポートします!

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この日も銀座の「やきとりスタジアム東京」(以降、やきスタ)の店内は、7大ご当地のやきとりを楽しむ人たちで、開店直後からほぼ満席の状態が続く盛況ぶり。

 
 
店内奥に、焼き師の実演ライブスペースがあります。仕事帰りの仲間たちや家族連れで賑わうフロアとは一線を画す、
プレミアム感のある雰囲気です。
やきとりに人生を捧げてきた焼き師の技が、バーカウンターを挟んだ目の前で繰り広げられる。この臨場感と緊張感が、実演ライブステージの醍醐味といえるのではないでしょうか。

 
 
この日の主役は、北海道・美唄の「やきとり たつみ」代表で焼き師の藤本和己さん。ハンチング帽がよく似合う、ダンディな職人です。

「たつみ」は、元々は美唄で銭湯を経営されていた藤本さんのお父様が開いたやきとり店。息子である藤本さんが引き継ぎ、2018年に創業50周年を迎えた老舗です。創業以来、美唄やきとりの伝統を守り続ける銘店として、地元市民から観光客まで親しまれています。

 
 
美唄のやきとりといえば、黄色く丸いキンカン(鶏の成長途中の卵)が目を引く「もつ串」。1本の串に、キンカン、レバー、ハツなど、様々な鶏のモツが刺さるのが特徴です。北海道らしく、間にタマネギも挟まれます。串の一番下が皮、一番上がモモという決まりがあるそうです。

「美唄やきとりには、もつ串と、セイ肉(鶏の胸肉)串があります。鶏のセイ肉以外が全部使われるのがもつ串。鶏の全てを無駄にせず使い切るのが美唄やきとりです」(藤本さん)

 
 
さまざまな食感と旨味が口に広がり、1本の串とは思えないほど、重層的な味わいです。
味付けはシンプルに塩と胡椒。「やきとり たつみ」では、3種をブレンドし、自家焙煎した塩を使用しているそうです。

 
 
美唄やきとりが地元の飲食店で提供されるようになったのは、昭和30年代といわれています。

「当時の美唄は炭鉱のまち。たくさんの炭鉱労働者が住んでいました。安く、手軽に鶏のさまざまな部分を食べられるやきとりは、美唄の炭鉱労働者たちのスタミナ源だったわけです」(藤本さん)

 
 
労働者のスタミナ食として普及し、今や地元のソウルフードとして定着した美唄やきとり。
美唄では、一人のお客さんがやきとりを10本、20本と注文することも珍しくないそうで、「いつもは串を何十本、何百本と並べて同時に焼いています」と藤本さん。

1本1本の串をじっくり焼き上げる藤本さんの姿と技を目の前で見られるのは、やきスタ実演ライブならではの貴重な機会なのです。

 
 
美唄やきとりを筆頭に、今回提供されたメニューがこちら。
藤本さんが1か月以上かけて考案した、この日のためのスペシャルコースです。

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焼き師特撰 美唄 「たつみ」コース

美唄やきとり もつ串
室蘭やきとり 豚串
美唄産にんにく素揚げ
砂肝のカボスポン酢
つくね うずらおろし
美唄西川農園 アスパラ羊のフランクフルト
白糖産 灯台つぶの串焼
留萌産 水タコの串揚げ
プロポローネとまとバジルソース
落葉きのこおろし和え
美唄とりめしお漬物
秋鮭の昆布じめ 山わさび添え
美唄産 貞弘園新そば
デザート
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この日の客席には、美唄出身の方の姿もあれば、美唄やきとり初体験という方も。
みなさん、藤本さんから美唄の歴史ややきとりカルチャーの説明を聞きつつ、
美唄を中心に北海道の食材が生かされた料理の数々を堪能したご様子。
ライブの最後には会場内から次々と「今度は、美唄に食べに行きたいです!」という声が上がっていました。

 
 
ライブを終えた藤本さんに、「焼き師の条件とは?」と聞いたところ、
「暑いとか、疲れたとか言わない」と返ってきました。

やっぱり焼き場って暑いのでしょうか。

「そりゃものすごく暑いよ。でも若いスタッフやお客さんの前では『暑い』とか『疲れた』とか言いたくない。
汗をかいて塩が吹き出してもじっと耐えるんです」(藤本さん)

…渋いです。

 
 
実演ライブ後の恒例イベントとなっている焼き師のパネルサイン。
藤本さんは名前の他に、「よろこんでもらうよろこび」というメッセージを書き添えていました。

「お客さんに喜んでもらうことが一番。美味しいものを提供していきたい。今回の経験もお客さんに還元していけたらと思っています。おかげさまで美唄のやきとりは広まってきていますが、例えば、北海道物産展に行けば、まだまだ海産物などの方が注目度が高い。みなさんにも応援してもらって、もっと勝負していきたいです」(藤本さん)

(おまけ)
ちなみに、今や藤本さんのトレードマークのようになっているハンチング帽ですが、
「やきとリンピック」でフィレンツェに行ったことがきっかけで被り始めたそうです!
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